高砂の家|車いすの利用に配慮したLDK
日常はご夫婦2人での食事なので広いテーブルは不要との事です。そこで、準備片付けに便利でコンパクトに食事ができる対面キッチンのカウンターテーブルでの食事を提案しました。
ダイニングキッチンの奥はリビング空間となるコルクの床の座敷です。座敷は車イスの座面と同じ高さに合わせています。万が一車いすで生活するようになっても、車いすから座敷に簡単に移動できます。
小上がり座敷の床下の空間を活かした引き出しとして、収納を確保しました。とは言え、一部はダイニングのイスの陰になってしまいますし、屈んで使わねばなりませんので、日常使いには不便です。リビング周囲で使う利用頻度が低い物の収納に使います。例えば、季節によって使い分けたい座布団やお客様用の座布団など偶に座敷で使うものを収納するのに向いています。
座敷の床を高くした主目的は車いす対応ですが、床の高さをイスの座面に合わせるとリビングでイスに座る人と目線の高さが揃うので一段高い座敷は一般の家庭にもお薦めしています。目線の高さが異なると見下ろすようになってしまうことがあり、会話がしづらいことがあります。上の写真の位置のようにリビングに腰掛けていても、キッチンで洗い物をするご家族との会話中に目線を合わせることもできます。