シックハウス症候群対策
- シックハウス症候群の原因
- シックハウス症候群対策
- シックハウスの原因となる化学物質
- 濃度指針の示された化学物質
- 建材と化学物質
- シックハウスと建築基準法
1.生物によるアレルギー被害を減らす。
人体に害を与える生物は主にダニ・カビ・細菌です。ダニ・カビの生育には水(湿度)・温度・栄養分が整った環境が必要です。人間が快適に生活できる温度はダニ・カビともに成育しやすい温度ですし、栄養分となる人間のフケやアカなどを完全に排除することは困難です。もっとも容易な対策は湿度の調整です。これには、換気による除湿と調湿作用のある建材の使用で対処できます。
ダニの発生は建物の利用方法によるところが多いようです。畳の上にカーペットを敷くなど生息しやすい環境を作らないようにし、こまめに掃除をすることで発生を抑えることができます。
最近流行りの抗菌剤がありますが、その効果や人体への影響が未知数のものもあり慎重に検討したほうが良いでしょう。
2.化学物質の室内空気汚染を減らす。
化学物質の室内空気汚染については、化学物質を放散する建材の使用量を減少させる必要があります。そして、空気中に放散された化学物質を換気により取り除くとよいのです。
3.薬物による被害を減らす。
シロアリやダニ対策で、床下への防蟻剤や畳への防虫剤が使用されています。特に建物へ致命的なダメージを与えかねないシロアリへの対策は必要ですので、単純に薬物を使わなければよいとはいきません。
より人体に影響の少ない薬剤の研究や、虫害を受けにくい工法の検討、防虫効果のある材料(ヒバ・桧など)を使用するなどといった手段を複合的に検討する必要があります。
まとめ
これらの被害は室内空気の汚染が主な原因ですので、室内空気を良くすることで被害を減らすことが可能です。それにもっとも有効なのが換気です。
建築的には、有害な化学物質を含まない建材、防虫や調湿といった効果のある建材を選定し、建物を健康に保つ必要があります。