濃度指針の示された化学物質
- シックハウス症候群の原因
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- シックハウスの原因となる化学物質
- 濃度指針の示された化学物質
- 建材と化学物質
- シックハウスと建築基準法
厚生省が濃度指針を示している物質 Vol.1
平成12年 6月の厚生省報道発表資料「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 中間報告書-第1回~第3回のまとめ について」で4物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン)の濃度指針が示されました。
ホルムアルデヒド
接着剤の原料、接着剤の防腐剤、その他さまざまな添加剤として広く利用されています。
発生源となる主な建材は、合板、パーティクルボード、化粧合板、集成材、ガラス繊維断熱材、複合フローリング材、壁紙用でんぷん系接着剤などです。
トルエン
有機溶剤で、接着剤や塗料に利用されています。
発生源となる主な建材は、木材保存剤、油性ニス、接着剤など。
キシレン
有機溶剤で、接着剤や塗料に利用されています。
発生源となる主な建材は、木材保存剤、油性ペイント、樹脂塗料、油性ニス、接着剤など
パラジクロロベンゼン
衣類用防虫剤として広く利用されています。
発生源となる主な建材は、防ダニ・防虫剤、消臭剤など。
厚生省が濃度指針を示している物質 Vol.2
平成12年12月の厚生省報道発表資料「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 中間報告書 第4回及び、第5回のまとめ」で4物質(エチルベンゼン、スチレン、クロルピリホス、フタル酸ジ-n-ブチル)の濃度指針が示されました。
エチルベンゼン
有機溶剤といい、溶解・抽出・洗浄などに用いられています。
発生源となる主な建材は、塗料や接着剤です。
スチレン
スチレン樹脂や合成ゴムの原料です。スチロール。
発生源となる主な建材は、発泡スチロール、合成ゴム床材、合成樹脂塗料、ポリスチレンホーム、合成ゴム接着剤など。
クロルピリホス
有機リン系の防虫・防蟻剤で、シロアリ防除剤や家庭用殺虫剤、防虫畳として用いられています。
フタル酸ジ-n-ブチル
可塑剤といい成形や加工をしやすくするためにプラスチックや合成ゴムに添加する物質です。
発生源となる主な建材は、塩ビ製品(ビニルクロスなど)、断熱材、接着剤など。
厚生労働省が濃度指針を示している物質 Vol.3
平成13年7月の厚生労働省報道発表資料「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 中間報告書-第6回~第7回のまとめ について」で3物質(テトラデカン、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、ダイアジノン)の濃度指針が示されました。
テトラデカン
溶剤でトルエン、キシレンの代替品として利用されている可能性があります。
接着剤や塗料に含まれている可能性があります。
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
プラスチック特に塩化ビニルの可塑剤として利用されています。
ダイアジノン
有機リン系の防虫・防蟻剤で、家庭用殺虫剤(ハエ・カ・ゴキブリ・ダニの駆除剤)として用いられています。
厚生労働省が濃度指針を示している物質 Vol.4
平成14年2月の厚生労働省報道発表資料「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会 中間報告書-第8回~第9回のまとめ について」で2物質(アセトアルデヒド、フェノブカルブ)の濃度指針が示されました。
アセトアルデヒド
アルコールが体内で分解されるとアセトアルデヒドになります。合成染料・プラスチック・合成ゴム等の原料となります。
発生源となる主な建材は、合板、複合フローリング材、壁紙用接着剤などです。
フェノブカルブ
殺虫剤で、害虫駆除に用いられます。
シロアリ防除剤に含まれているものがあります。