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シックハウスの原因となる化学物質

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どのような化学物質が問題となるのでしょう?

特に問題となるのは、炭素を含む「有機化合物」で、炭素原子からなる骨格を構造の基本として決まった分子構造をもっています。「有機化合物」は、生物体を構成する重要な要素なので人体に対して反応性が高いのです。

このなかで、室内空気汚染物質となりうるのが、VOC揮発性有機化合物」といわれる「ある沸点の範囲にある有機化合物群」です。これより沸点の高いSVOC、POMは含まれていても揮発しにくいので室内空気を汚染する恐れが少なく、沸点の低いVVOCは製造過程で揮発してしまいます。


化学物質は一体何に含まれているのでしょう?

有機化合物は、壁紙やタイルを貼り付ける際の接着剤、合板を製造する際の接着剤、塗料の原料などに多く利用されています。それらを元に作られた製品は、建物のありとあらゆる場所で利用されています。たとえば、合板や接着剤は建材として直接使用するだけでなく、台所の流し台などの家具を製造する際にも使用されています。

このように建物に利用される材料・部品すべてを検討する必要があります。しかし、メーカーによっては成分を公開していないところもありますし、もともと、どういう化学物質が化学物質過敏症をひきおこしやすいかということもまだ未解明です。


その対策は?

建物のあらゆる部位に有害な化学物質が含まれている可能性について説明しました。だからといって、すべての建物が危険なのではありません。揮発性のある化学物質が問題なので、ある程度の年月が経過することで、過敏症にかかっていない一般の方には問題の無いレベルまで薄まります。

そして、これから新築・増改築する場合、ホルムアルデヒド等有害と認められている化学物質の放散の少ないまたは含まない製品を利用すると良いでしょう。ただし、現在は有害と認められていないものの、将来的に有害と認められる恐れのある物質が代替品として含まれていないかチェックする必要があります。

もっと積極的に問題を解決しより安心感を得るならば、天然木、土、紙など従来から利用されてきた自然素材の利用が効果的です。

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