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建材と化学物質

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  6. シックハウスと建築基準法

本来は、建物や家具など建物内のあらゆる物(たとえば壁の中の断熱材など)のあらゆる化学物質が検討の対象になりますが、ここでは主な建材について、ごく簡単に説明しておきます。

木質系建材・・・合板、複合フローリング、集成材など

無垢の木材以外は何らかの形で加工され、接着剤が使われています。木質系の建材で大きな問題となるのはこの接着剤に含まれるホルムアルデヒドです。

ホルムアルデヒドについては、JAS(日本農林規格:合板、複合フローリングについて)やJIS(日本工業規格:パーティクルボード、MDFについて)で放散量の公的規格が定められています。JASのFc0、JISのE0もっとも放散量の少ない規格です。ホルムアルデヒドを全く含まないことを意味するものではありませんが、一般的には問題になる恐れの少ないレベルです。

壁紙

主成分から壁紙は紙壁紙・織物壁紙・ビニル壁紙・化学繊維壁紙・無機質壁紙・特定壁紙に分けられています。その中で化学物質をあまり含まないのは、紙壁紙・織物壁紙・特定壁紙の一部(ポリオレフィン壁紙など)です。しかし、分類上は織物壁紙でも樹脂などがコーティングされたものがありますので、チェックが必要です。もちろん、壁紙そのものだけでなく、壁紙を貼る接着剤にも配慮する必要があります。

塩素を含む塩化ビニルは焼却時に、ダイオキシンを発生させる恐れがあり、塩ビ壁紙への問題意識が高まり、ポリオレフィン壁紙などの代替品が利用されることが増えてきました。

塩ビ以外では、水回り用として耐水性を高めるために使用される防カビ剤や、防火用の壁紙に含まれる難燃剤にも注意が必要です。これらの、防カビ剤・難燃剤については物質名その安全性に関するデータが乏しく、現段階ではできるだけそれらの成分が使用されていないものを選んだ方が良いと思います。

畳表では、いぐさの残留農薬、着色剤、防カビ・防ダニ処理薬剤に問題があります。畳床のうちわら床では、残留農薬、防虫処理薬剤に問題があります。軽量化やダニ対策を目的に合成樹脂ボードや木質繊維板が使用されたものがありますが、それ自体の安全性を確認する必要があるでしょう。生産時の農薬等は調査できませんので、できるだけ安心できる製造者の畳を利用すたほうが良いでしょう。

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